帯状疱疹(ヘルペス)

帯状疱疹(ヘルペス)とは

帯状疱疹は、子供のとき水疱瘡にかかったことがある人であれば、誰でも発病する可能性のある病気です。
おもな症状は、体に起こるチクチクした感じの痛み…。はじめに痛み出すのは、脇や背中が多いです。
その次の段階として、痛みのある部分が赤くなり、水ぶくれになっていきます。

帯状疱疹(ヘルペス)の原因

帯状疱疹のもともとの原因は、体内に潜んでいる水疱ウイルスにあります。ですが、普通何もないとき、このウイルスは黙って眠っています。
ところが、体調を崩して体が弱っていたり、過度のストレスを感じたときなど、免疫力が低下したときに、またウイルスが復活してしまいます。
そのほか、高齢による体力低下、抗がん剤の治療、日光による刺激なども、帯状疱疹の原因になる可能性があると考えられます。

帯状疱疹(ヘルペス)の治療

疲れやストレスを溜めないように気をつけていたにもかかわらず、帯状疱疹になってしまうこともあります。
もし帯状疱疹と思われる症状が見られたら、できるだけ早くご来院に下さい。早期治療が早期回復につながります。

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹の皮膚症状が治ったあと、3ヶ月以上経っても痛みが続くことがあります。これは高齢者に多く、一般的に帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。
帯状疱疹のほとんどは皮膚にできた水疱が消えていくにつれ、痛みやかゆみも軽くなり消えていきます。ところが、水疱が消えてからも強い痛みだけが残るというのが、帯状疱疹後神経痛の特徴です。
帯状疱疹の急性期に、水痘・帯状疱疹ウイルスが知覚神経で急激に増殖し、神経変性を起こすことが原因と言われています。

帯状疱疹後神経痛の原因

帯状疱疹後神経痛の症状は、帯状疱疹の症状の延長線上にあり、帯状疱疹の特徴はズキズキする痛みに一日中おそわれます。ひどくなると痛くて夜、眠れなくなることも少なくありません。
1~2ヶ月経つと激痛は和らいできます。けれど、このあとに後遺症で帯状疱疹後神経痛が残ってしまうと、一日中痛みは相変わらず続きます。ジワジワと鈍い痛みが多いようですが、睡眠中や何かに没頭しているとき、入浴時には痛みを感じません。

帯状疱疹後神経痛の治療

「抗うつ薬」や、ときには「神経ブロック」を使うなど様々な治療が行われています。
ただ、帯状疱疹後神経痛は完治が難しいため、“後遺症”というふうに言われています。これぞ効果的!というような治療法は確立していないのが現状ですが、近赤外線レーザー(スーパーライザーPX)の照射が有効な場合が多いです。

スーパーライザーPX

ストレスによる自律神経の血管収縮がもたらす様々な痛み、体の変調を和らげる為に、当院ではのどの一箇所に照射します。
(星状神経節近傍照射)

特に有用と思われる疾患